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朝鮮(ちょうせん)は、朝鮮半島および済州島など周囲の島嶼・海域を併せた地域を表す呼称。ユーラシア大陸の東端に位置し、北西に中華人民共和国、北東にロシア、南東に対馬海峡西水道(朝鮮海峡)を隔てて日本と隣接する。
この地名はすでに紀元前4世紀頃から有った事が確認され、史記や管子に朝鮮という地名に関する記述がある。その由来について史記の朝鮮列傳での張晏の説では湿水、汕水、洌水の3つの川が交わる場所潮汕が、楽浪郡の朝鮮県の由来であるといわれ、朝鮮王朝(李氏朝鮮)の官選地理書「東國輿地勝覧」によると中国人が朝光鮮麗の地と呼んだためといわれ、さらに、東方(=朝)の鮮卑に由来すると言う説もあり、結論が出ていない。しかし百済、新羅、高句麗、日本の資料には朝鮮という呼び方は一切無く、中国側の呼び方で、初めは遼東の地名であった。
この朝鮮全域を、大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が自国の領土に定めており、両国の領土は完全に一致重複している。しかし現実は朝鮮戦争以降、軍事境界線(38度線)を境に北半部は北朝鮮が、南半部は韓国が実効支配している。
現地では、統治する国家によって2種類の言い方がなされる。すなわち、韓国は「한국(ハングク、韓國)」、北朝鮮は「조선(チョソン、朝鮮)」である(これは言語名や朝鮮半島を表すときにも反映される)。これは大韓民国は大韓帝国を継承する立場からの、北朝鮮は朝鮮王朝以降初めて朝鮮半島に誕生した朝鮮民族自らによる近代国家であるという立場からの国号であると言われる。
朝鮮王朝の呼称について、日本においては論議が分かれていた時期がある。漢字文化圏においては王朝名を王族の姓によって呼ぶことはないためである。そのため近年では「李氏朝鮮」を「朝鮮王朝」と言い換え、古朝鮮と朝鮮とで呼び分ける立場が日本の朝鮮史研究者のあいだでは主流となってきた。文部科学省は2002年に「李氏朝鮮」という呼称について「表記が不適切」との検定意見をつけた。その理由を、日本における学術研究の成果を反映したためとし[1]、特に朝鮮史学界での呼び方にならったことを強調した[2]。[3]
韓国においては「チョソン」は古い国名としてに認知され抵抗なく使われているが、日本語読みの「ちょうせん」は差別の意味合いを持って受け取られることがある。逆に北朝鮮では「ハングル」など「韓」を連想させるような語彙は嫌われることもある(ただし「ハングル」のハンは「韓」ではなく「偉大な」の意味である)。
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