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デオキシリボ核酸 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (DNA から転送) 移動: ナビゲーション, 検索 この記事ではデオキシリボ核酸について記述しています。 その他のDNAについてはDNA (曖昧さ回避)をご利用ください。
デオキシリボ核酸 (以下DNA、Deoxyribonucleic acid) は核酸の一種。この高分子生体物質は地球上の全ての生物において、遺伝情報を担う物質(メディア)として用いられている。
目次 [非表示] 1 DNA の構成物質と二重らせん構造 2 遺伝情報の担い手としてのDNA 3 DNAの作用 4 DNAの利用 5 DNAの原料 6 DNA 小史 7 関連項目
[編集] DNA の構成物質と二重らせん構造 DNA はデオキシリボース (糖) とリン酸、塩基 から構成される。塩基はアデニン、グアニン、シトシン、チミンの四種類あり、それぞれ A, G, C, T と略す。デオキシリボースと塩基が結合したものをデオキシヌクレオシド、このヌクレオシドのデオキシリボースにリン酸が結合したものをデオキシヌクレオチドと呼ぶ。ヌクレオチドは核酸の最小単位である。糖にリボースを用いる核酸はリボ核酸 (RNA) という。
ヌクレオチド分子は、リン酸を介したフォスフォジエステル結合で連結し、鎖状の分子構造をとる。フォスフォジエステル結合には方向性がある。
2本の逆向きのDNA鎖は、相補的な塩基 (A/T, G/C) による水素結合を介して、全体として二重らせん構造をとる。この相補的二本鎖構造をとることが複製を可能とし、遺伝情報を伝えていく上で決定的に重要な点である。
長さは様々で、長さの単位は二本鎖の場合 bp(base pair:塩基対)、一本鎖の場合 b または nt(base、nucleotide: 塩基、ヌクレオチド)。
[編集] 遺伝情報の担い手としてのDNA 真核生物では核の中にある。またオルガネラでもミトコンドリアや葉緑体に含まれる。このことがオルガネラの由来に関する膜進化説に対する細胞内共生説の証拠であるとされている。 形状は環状のものもあれば、そうでないものもある。
全ての生物で、細胞分裂の際の母細胞から娘細胞への遺伝情報の受け渡しは、RNAを介したDNAの複製によって行われる。DNA の複製はDNAポリメラーゼによって行われる。
[編集] DNAの作用 ヌクレオチド及びその結合体であるポリヌクレオチド、DNA、RNAは生物を原料とするほとんどの食品に微量含まれている。これを摂取すると、体内でいったんヌクレオチドに分解されて、RNA、DNAを効率的に合成する材料となり、免疫調節機能の向上、抗疲労、抗老化、悪性腫瘍(癌)の抑制、記憶改善、アレルギー抑制、肌荒れ改善などの効果があることが知られている。
[編集] DNAの利用 健康食品 上記の作用を利用すべく、健康食品として錠剤や粉末のものが市販されている。
医療 悪性腫瘍の抑制、記憶改善、アレルギー抑制などの効果を持つ医薬品の成分として用いられている。また、傷口を保護するための創傷被覆材や、傷の治りを早める外用薬の開発が行われている。
工業 DNAの二重らせん構造を使って、微細な有機分子を捉えるフィルターが開発されている。
[編集] DNAの原料 工業的に効率的に分離するための原料としてサケの白子やホタテガイの生殖巣などが利用されている。
[編集] DNA 小史 1869年: F.ミーシャー (スイス) がDNAを発見、1871年に発表したが、彼は細胞内におけるリンの貯蔵と考えていた。
1885年: A.コッセルがアデニンを発見。86年にグアニン、93年にチミンも発見。
1944年: O.T.エイヴリーらによって DNA が遺伝物質であることが証明される。
1952年: A.D.ハーシーとM.チェイスが行ったより正確な実験で、DNA が遺伝物質であること決定的になる。
1953年: J.ワトソン、F.クリックによって DNA の二重らせん構造が明らかにされる。
1956年: A.コーンバーグによってDNAポリメラーゼが発見される。
1957年: M.メセルソンとF.W.スタールによって DNA の半保存的複製が明らかにされる。
1967年: 岡崎令治らによって岡崎フラグメントが発見される。
1970年: H.スミスによって制限酵素 HindIIIが分離される。
詳しくは遺伝子を参照のこと
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