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風邪
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風邪(かぜ)は、鼻腔や咽頭など上気道のウイルス感染のため咳嗽、咽頭痛、鼻汁、鼻閉など局部症状(カタル症状)、および発熱、倦怠感、頭痛など全身症状の出現した状態である。 また、消化管のウイルス感染によって嘔吐、下痢、腹痛などの腹部症状と上記全身症状を来したものも含まれる。

疾患名としては風邪症候群あるいは風邪疾患群というほか、感染部位から急性上気道炎、急性胃腸炎などとも表現する。

多くの人にとって非常に身近な病気であり、単独で死に至ることは滅多にないなど緊急性は決して高くないが、全身の強い炎症のため罹患中の苦痛は非常に大きい。それだけに、処置方法は医学的にも民間療法としても古くから様々なものが試されてきた。しかし、確実な治療法と言えるものは未だ開発されておらず、風邪に対する現代医療の無力さは「医者にかかれば1週間で治る。かからないと7日かかる」などとジョークの種にされている。

俗に「風邪は万病の元」といわれるが、この場合の「風邪」は本来漢方医学でいうところの風邪(ふうじゃ)のことであり、風邪症候群はむしろ万病の側に入る。

目次 [非表示]
1 予防
2 対応
3 民間療法
4 関連項目



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予防
ウイルスへの曝露と体力低下による感染の成立が原因となるため、これらを減らすことが予防となる。うがい・手洗いによる病原体との接触機会減少、睡眠不足や寝冷えなど抵抗力が低下することを避けるなどが有効である。意外と知られていないことであるが手・指に付いた鼻汁などが感染源になるので、風邪をひいてからもよく手を洗うなどして、周囲の人に移さないように努力することが望ましい。

風邪の主な病原ウイルスであるアデノウイルスに対するワクチンが開発されており、使用によって罹患率の低下することが確認されている。ロタウィルスについてもワクチンが開発されていたが、残念なことに腸重積が多発して治験が中止されてしまった。

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対応
ウイルス感染であって積極的な治療法はなく、苦痛を和らげるための対症療法が主となる。

まず、発熱と食欲不振によって脱水に陥ることが問題となるため、水分の積極的な摂取が重要となる。アクエリアス、ポカリスエットなどの清涼飲料水も悪くはないが、スポーツ飲料における電解質の不足や糖質の過多などの面では、(ことに小児では)薬局で市販されているアクアライトなどの経口補液製剤(ORS)を用いるのがより望ましい。昔の医療用経口補液はあまりおいしくなかったので普及していなかったが、最近の製剤は比較的美味なものが多く、乳幼児にも薦められる。処方箋はいらないが、やや高価である。手間を惜しまないならば、WHOの提唱している方法で自作しても良い。

対症療法としては、カタル症状に対しては抗ヒスタミン薬、腹部症状に対しては整腸剤、制吐剤など、全身症状の緩和にはNSAIDs(解熱鎮痛薬)が用いられる。

なお、アセトアミノフェンとイブプロフェン以外の市販の解熱鎮痛剤を、気軽に子供の風邪へ用いるべきではない。何より、ボルタレン(商品名ジクロフェナク)とポンタール(メフェナム酸)、そしてアスピリンは絶対に使わない。小児に解熱鎮痛剤を用いる場合、容量や鑑別診断などの問題もあるので、できれば1回は早めに医師を受診して、その処方を用いることが薦められるだろう。

米国では市販のビタミンC製剤なども好まれるが、症状の緩和効果があるか不透明である。

対症療法薬をいっしょにした製剤もある。例えば、医師がしばしば用いる鎮咳薬であるフスコデは、咳止めのジヒドロコデイン、気管支拡張薬のメチルエフェドリン、そして抗ヒスタミン薬であるクロルフェニラミンが合剤にしてあり、1錠で複数の症状が緩和できるので便利である。もちろん、良いことばかりではなく、副作用も増える。(この製剤には処方箋が必要になっている。)

重症で、特に脱水に陥っている場合は経静脈的な輸液によって水分の補正を行う必要があることもある。こうしたケースは、特に小児の胃腸炎でしばしば起こり得る。

抗生物質は、細菌感染の合併を予防するなどの名目で広く使用されているが、現在のところ抗生物質使用による治療成績向上は認められていない。

漢方薬による風邪の治療には長い伝統があり、漢方の有名な古典である「傷寒論」の「傷寒」とは風邪などの急性熱性疾患のことである。葛根湯、桂枝湯などさまざまな製剤がエキス剤・煎じで用いられるが、漢方は随証的な治療(つまり、体格や個人のエネルギー量、病期などに応じて製剤を的確に使い分ける。)が原則で使い方がかなり複雑(注)であるので、できれば薬局での購入ではなく、東洋医学の専門医などを受診するのがより望ましい。臨床的なエビデンスには比較的乏しいが、これは随証治療のために、治験のデザインが難しいこと、そして、味が独特で対照に用いる偽薬が得にくいことなどが一因になっている。とはいえ一部の薬には、風邪に対してかなり信頼できるエビデンスがある。(小柴胡湯など。)

注)例えば有名な葛根湯は「体格がよくやや実証よりの人の、風邪のひき始めに用いる薬」で、基本的にはこじらせた風邪に用いてはならない。ことに、虚証の人(おおまかには、疲れやすく体格の悪い人)のこじらせた風邪に用いると、体力を奪いかえって消耗することになるので逆効果である。

処方箋があれば、かなり強い製剤まで用いることが出来る。逆に、市販の「葛根湯ドリンク」などは安全のために、医療用の製剤よりもずっと一日服用量を下げてある。

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民間療法
風邪に対する民間療法には様々なものがある。中には相矛盾するものもある。


縦に切り込みを入れ、軽く焼き、手ぬぐいなどにくるんで喉に巻く。
適当な長さに切って坐薬として使用する。
蜂蜜大根
さいの目に切った大根を蜂蜜に一晩程度漬け、そのシロップを飲む。
金柑の甘露煮
数個を湯に漬け、飲用する。
玉子酒
燗をつけた日本酒に溶き卵を加えながらかき混ぜ、さらに熱くなるまで加熱する。人により蜂蜜などを加えて飲む。
ホットレモン
桃缶
黄桃ないし白桃の果肉をシロップに漬けた缶詰を食べる。
一日二日辛抱強く鼻腔、喉を保温、保湿するのがポイント。このためにマスク着用、頸に使い捨てカイロをセットすればよい。簡単だが効果的:[1]
風呂に入らない(日本)。
とにかく体を冷やす。氷を浮かべた水風呂に入ると効果的(西洋)。
とにかく体を温める(日本)。
睡眠をとる。














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